嫌と言えない性格を直したい
子育てをしながら働いています。仕事で大きなプロジェクトを任されることになり張り切っていたのですが、同じ時期に学校の父母会の役員もしなければならなくなりました。子どものころから嫌と言えない性格もあり、押し付けられた感じです。両方をこなす自信はなく、八方塞がり。対人関係でうまく立ち回る方法を教えてください。
女性/30代
2023/08/18
子育てと仕事を両立させるだけでも大変なことです。そのような中、プロジェクトを任されたということは、仕事の評価が高いのだろうと推察します。それは、ご相談者の努力の賜物で、誇らしいことでもあると思います。さらなる飛躍を目指して張り切っていたところに、父母会の役員が回ってきたことで、困惑される気持ちはよく理解できます。
受けられない、あるいは受けたくない依頼を断るのは、なかなか難しいものです。学校、会社、プライベートで、そうした経験を誰もがしているはずです。父母会の役員は「押し付けられた」とありますが、なぜ断ることができなかったのでしょう。
その理由を考えてみると、ご自身の中で「断ったら嫌われるのではないか」という不安と「引き受ければ好意をもたれるかも」という期待、「自分がやらなければ」という使命感など、さまざまな思いが頭をよぎっていたのではないでしょうか。過去に自分が誘って断られたときの嫌な思いが残っていることもあるかもしれません。
では、相手に不快感を与えず、自分の意思をしっかりと伝えるためにはどうしたらいいのか、丁寧な説明の仕方を考えてみましょう。
まず「やりたくない」という感情は表に出さず「今、私はこのような状況にある」と、事実をそのまま伝えます。
次に「やりたくてもできない」という申し訳ない気持ちと「引き受けることで迷惑をかけるかもしれない」という引き受けた場合に起こり得るマイナス面を伝えます。ここでは、お詫びとともに「引き受けられない」という意思をはっきり伝えることが大切です。
そして「依頼していただき、ありがとうございます」「誘ってもらってうれしかった」など、感謝の気持ちを必ず伝えましょう。そして最後に「状況が変わったら引き受けられるかもしれないので、また依頼してください」と、前向きな言葉を添えるようにします。
このように、しっかりと段階を踏みながら、誠意を示すことによって、断られた側も納得し、嫌な気持ちにならないはずです。また、ご自身が断ることによって、ほかに適任者が見つかり、よい方向へ進む可能性もないとはいえません。
したがって、断ることに罪悪感をもたないことが大切です。そして、言いづらいことでも勇気を出して伝えることは、自分だけでなく、相手にとっても次の対応が取りやすくなると捉え直してみることも必要でしょう。
ご自身の「嫌と言えない性格」を変えるには、時間がかかるかもしれません。焦らず、経験を積み重ねながら、徐々にコミュニケーション能力を高めてみてはいかがでしょうか。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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