高LDLコレステロール血症の薬はずっと飲み続ける？

コレステロールを下げる薬には、多くの種類があり、薬によって副作用も異なるため、一概にどのような副作用があるのかを具体的に回答することは難しくなります。一般的には、かゆみや発疹などの皮膚の症状、消化器の症状や血液検査で肝機能の数値に変化が出ることがありますが、頻度としてはまれなことです。

治療を開始する前に、具体的にどのような副作用が考えられるのかについては、患者さんのからだの状況をわかっている主治医によく相談をして、納得のいく治療を受けることをおすすめします。

また、一度飲み始めると長く服用する患者さんは多いですが、必ずしも一生飲み続けなければならないということではありません。薬を飲まなくても数値が安定すると想定される状況になれば、医師の指示のもと、服用せずに経過をみることがあります。

コレステロールの7～8割は肝臓で合成され、残りの2～3割は食物に由来しているといわれています。体質的にLDLコレステロールが高くなる人もいますが、体重管理や食事・運動で改善が期待できるものです。

ただし、ご相談者のご家族は以前から数値が高く、重症化予防の観点からも数値が改善しない場合には、医師と相談の上、内服治療を検討されてもよいのでは考えます。