健診で「右室肥大」「右軸偏位」の所見。どんな病気?
健診で、右室肥大と右軸偏位(うじくへんい)の所見があり、精密検査が必要との結果でした。右室肥大、右軸偏位は何が原因のどんな病気ですか? また、どのような医療機関を受診するのがいいですか?
女性/50代
2024/06/06
心臓は、肺以外の全身に血液を送る左心室、肺に血液を送る右心室、肺からの血液を受けて右心室に血液を送る右心房、肺以外の全身からの血液を受けて左心室に血液を送る左心房からなっており、負担がかかることで肥大などの変化が起こってきます。
「右室肥大」とは、肺や心臓に問題があり、右心室に負担がかかることで右心室の心筋が厚くなっている状態をいいます。また心電図検査では、波形の振れ幅などを目安に、「左室肥大」、「右室肥大」などを判定していますが、やせ型の人では波形の振れが大きくなりやすく、心肥大がなくとも「肥大の疑い」と判定される場合もあります。
もしも、何らかの心臓の問題があると、所見とともに息切れや動悸などの自覚症状を伴うことが多いです。
心臓の電気の流れは通常、右上にある右心房から下方の左心室と右心室に流れていますが、「右軸偏位」は心臓の電気軸が右に偏位していることを指し、やせている方に多くみられる所見です。この所見だけでは通常、問題とならないことが多いです。
ご相談者がやせ気味の体型でしたら、今回の健診結果はその影響とも考えられます。
本当に右心室が肥大しているのかどうかは、超音波検査などの詳しい検査による判断が必要となりますので、循環器専門医が在籍する診療所やクリニックを受診するとよいでしょう。もし、そこで行えないようなより精密な検査が必要と判断された場合には、総合病院などへの紹介もしていただけるでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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