大腸憩室が見つかり、炎症が心配
健診で大腸憩室が見つかりました。治療の必要はないとのことですが、炎症(大腸憩室炎)を起こすこともあるようです。何か注意すべきことはありますか?
男性/40代
2024/06/05
大腸憩室とは、大腸の壁の一部が内から外に向かって突き出し、小さな袋のようになった状態のことです。この突出した部分を「憩室」と呼びます。
大腸憩室は、腸内部の圧力(腸内圧)の上昇と、年齢とともに生じる腸管壁のもろさによって起こる後天的なものがほとんどです。原因として、食生活の欧米化、とくに食物繊維の摂取量の低下がいわれています。
大腸憩室そのものは、これといった症状がなく、知らずに過ごしている場合もあります。無症状か、ごく軽い症状であれば、とくに治療の必要はありません。
ただし、憩室に便が入り込み、腸の粘膜を刺激して炎症を起こすと、大腸憩室炎と呼ばれる状態になり、腹痛や発熱、圧痛、出血がみられたりすることがあります。症状が強くなるようであれば、治療が必要になります。
腹痛が強く、発熱や出血がみられる場合は憩室に炎症などが起こっている場合があるので、早めに病院へ行かれたほうがよいでしょう。
ふだんの食生活では、食物繊維を多くとるようにして、便秘や下痢を防ぐことが大切です。
●バランスのとれた食事をしましょう。
●食物繊維を多くとりましょう。
●脂肪や糖分の多い食品は避けましょう。
●熱しすぎたり冷たすぎたりする食品は、腸に刺激を与えるので気をつけましょう。
●香辛料の過剰摂取を避けましょう。
●アルコールやカフェイン類などの刺激性食品の過剰摂取を避けましょう。
●暴飲暴食をしないようにしましょう(1日3食できるだけ均等にとるようにしましょう)。
日常生活においては、過労に気をつけること、ストレスをため込まず、ストレス解消を心がけることも必要です。ストレスなどで腸管の緊張が高まると、憩室に悪影響を与えます。
症状がない場合はあまり神経質にならず、気楽に過ごすことも大事なポイントです。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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