持病を抱えながら、許容範囲を超えた仕事量をこなす毎日
会社の同じチームのメンバーが急に退職し、産休から戻るはずだった後輩も延長になって戻らず、1人で3人分の仕事をこなす毎日です。上司に訴えても、後任の見通しが立たないらしく「何とか持ちこたえて」と言うばかり。持病があり、今の働き方を続けば病気の悪化も心配です……。
女性/40代
2023/07/26
もともと3人のチームなのに、チームの仕事を1人でこなしているのですね。よく頑張ってこられましたね。まずは、これまで頑張ってきた自分自身をしっかりと労っていただきたいです。それにしても、そうした大変な状況がいつまで続くのかがわからないのでは、本当に困っておられることと思います。持病の悪化が心配とのことですが、ご自身の治療や通院はできているのでしょうか。とても心配です。主治医には必ず相談してくださいね。
さて、仕事が忙しすぎると感じる場合、頼まれた仕事を断れない、完璧主義でひとつの仕事に時間をかけすぎてしまう、効率が悪い仕事の仕方をしているといった原因も考えられますが、ご相談者の場合は、明らかに人手不足が原因だと思われます。
人手不足により1人あたりの仕事量が多くなり、残業が増えるなどで労働環境が悪化することによって、体調を崩す人や退職者が出て、さらに人手不足に陥り仕事量が増える。このような悪循環は会社が責任をもって対処すべきことです。
現状、後任の見通しが立たないようで、1人で仕事をしなくてはならない期間がおそらく数カ月単位で続くことが予想されます。これまでは3人分の仕事をこなさなければいけないと、残業などをしてこられたのでしょうが、ご自身の考え方を見直す必要がありそうです。
いくら仕事が大事でも、持病を悪化させてしまっては仕事を続けられなくなるとご自身も感じ始めているはずです。また、どんなに上司に訴えても「何とか持ちこたえて」としか返ってこないのでは、無力感や不安感を感じざるを得ません。一旦、立ち止まって、ご自身にとっての優先順位を明確にしましょう。そのうえで、数カ月単位でも1人で「何とか持ちこたえる」ために、可能な業務量を割り出し、できることとできないこと、持病のことを含めた心配事を上司に報告、お願いしたいことがあれば相談しておきましょう。
持病が悪化しないかとの心配については、従業員の健康を守る役割を担っている社内の産業保健スタッフ(産業医あるいは保健師)に相談しておくこともおすすめします。持病のない健康な方でも無理な働き方が長期間続けば、心やからだの調子を崩したり、ときには命を落とすことさえあるのです。
大変なときこそセルフケアの時間を十分とり、一旦立ち止まって考える必要があるといえるでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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