赤ちゃんの顔に湿疹。様子をみるよう言われたが…
生後2カ月の子どもの頬やおでこのまわりに、かさぶたのような湿疹ができました。皮膚科を受診したものの、乳児湿疹ということで、様子をみるように言われました。何もしなくて大丈夫でしょうか?
女性/20代
2024/05/27
乳児湿疹とは、1歳くらいまでの赤ちゃんの肌にできる湿疹です。
赤ちゃんの肌は弱く、からだのいろいろなところに湿疹ができやすいものです。とくに生まれて間もない時期は、ホルモンの影響などで、脂が多く、皮膚のトラブルが生じやすくなります。生後3カ月頃までの赤ちゃんに多い、かさぶたを形成する「乳児脂漏性湿疹」は、胎盤を通して赤ちゃんに伝わった母親の女性ホルモンが、皮脂の分泌を促すためと考えられています。
赤ちゃんは新陳代謝も盛んで、汗をよくかきますが、皮脂腺や汗腺の数は、大人と同じにもかかわらず、からだの表面積が小さく密集しているため、汚れやすいのです。多くの場合、適切なスキンケアによって皮膚バリアが備わってくる1歳頃には症状が治まります。
一般的に、皮膚のトラブルや症状の悪化を防ぐには、肌の脂を適度に落とすことが大切です。
刺激の少ない石けん(ベビー用など子どもの肌に合ったもの)をよく泡立ててから、手でやさしく洗うようにしましょう。その後、ぬるま湯で石けんが残らないようによく洗い流してください。
暑い日や汗をよくかく日には、1日2回、からだを洗うとよいようです。汚れのたまりやすい場所はとくに念入りに洗うようにしましょう。石けんは、赤ちゃんの肌に合わないものもあるので、使用後に湿疹が悪化する場合は、その石けんは使用しないでください。
また、こすったり、熱めの入浴は、皮膚に負担をかけて症状が悪くなることがあるので、気をつけましょう。入浴後はからだをよく乾かしてから、服を着せるようにします。
湿疹がひどくなり、入浴すると痛がる、強いかゆみがある(引っかいてしまう場合)、出血する、膿をもつ場合など、症状に変化がみられる場合は医療機関を受診しましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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