子宮筋腫で出血過多。閉経まで待つか子宮全摘出か…
子宮筋腫の経過観察のため、定期的に婦人科へ通っているのですが、数年前から出血量がかなり増えて貧血になり、閉経で小さくなるのを待つか、手術をするか、迷っています。子宮を全摘出した場合のメリットやデメリットを教えてください。
女性/40代
2024/05/21
ご相談者のおっしゃるように、閉経を迎えると、子宮筋腫が小さくなることがいわれています。実際には、少しは小さくなる可能性がありますが、劇的によくなるということではありません。
子宮を摘出するメリットは、月経による不快な症状と子宮がん(頸がん、体がん)のリスクがなくなることです。
デメリットは、手術によるからだへの負担が一時的にかかることです。開腹手術の場合には、手術創の痛みがしばらく続きますが、時間の経過とともによくなります。術後はなるべく腹圧をかけずに、徐々にからだを慣らしていくようにします。
卵巣を摘出する場合は、更年期と同じような症状が起こり、骨密度の減少の問題や動脈硬化を促進するなどのリスクが出てきますが、ホルモン療法を受けることでこのリスクは回避されます。性交渉についてですが、子宮を摘出することによるデメリットは特別にはないといわれています。
経過観察をされている婦人科で、今の出血量の多さなどの症状を伝え、子宮筋腫の部位や大きさ、手術の適応か、貧血は子宮筋腫が原因の出血によるものか、加えて、症状や生活の質の改善も含めて、治療をいつ受けるべきか、子宮を摘出するのか、卵巣はどうするのかなどについて、よく相談していただくことをおすすめいたします。
主治医に相談される際には、手術以外の選択肢の有無、手術を受ける場合の治療法、手術を受けた場合のメリットやデメリット、手術を先延ばしにした場合どうなるかなど、疑問や不安をお話されるとよいでしょう。
大切なからだにかかわる治療ですから、慎重に検討されるのがよいと思います。月経時期の不快な症状を改善するために、骨盤内の血流をよくすることが効果的といわれています。冷えを防ぎ、日ごろから軽い体操などの運動を心がけ、血液循環をよくしておくとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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