休日になると眠くてたまらない

睡眠は、覚醒しているときの活動と生命を維持する生体の現象で、周期的に繰り返し生じる意識を喪失した状態です。睡眠自体については、まだわかっていないことも多いようで、人間の睡眠は、発達や加齢、または活動量や疲労具合などでも変化し、個人差も大きいものです。

ご相談者は、平日は眠くても必要な行動がとれており、休日になると強い眠気を感じるとのこと。平日の心身の疲労がその日の睡眠では回復できず、休日にまとめて休息が必要な状態で動けなくなっているのかもしれません。その場合は、職場の環境やストレスの見直し、活動量や食事、飲酒などをできるだけ整え、平日に少し早寝をする、入浴や趣味でリラックスするなどを試してみてもよいでしょう。

また、服用中の薬や、市販の栄養ドリンク剤、カフェインを含む飲料などが、質のよい睡眠に影響を与えている可能性があります。そのほか心配事や精神的ショックも考えられます。

毎日のように昼間も居眠りを繰り返す、または年に何回か、数日から数週間、耐えがたい眠気が続くといった場合は、ナルコレプシーなど、過眠を背景とした疾患の可能性も考えられます。睡眠時の入眠困難、夜間に目が覚める、悪夢をみる、ぐっすり寝た感じがしない、起きていても強い眠気やぼんやりしてしまうなどの症状も、何らかの睡眠障害の可能性があります。日常生活に支障が出てくる場合は、まず内科や心療内科、精神科、睡眠外来などへの受診をおすすめします。