片耳に耳鳴り、耳管開放症と診断
片耳に耳鳴りを感じて耳鼻咽喉科を受診したところ、耳管開放症と診断され、薬による治療をしたものの効果はみられませんでした。めまいがなければ耳鳴りはそれほど心配しなくてもよいと医師には言われましたが、耳鳴りのストレスがなくなるわけではなく、睡眠不足も変わりません。就寝時は耳鳴りが気にならないように、スマホでBGMを流しています。最近、職場でのストレスのせいか夜中に目が覚めることが増え、疲労からか肩こりの症状もありつらいです。
男性/30代
2024/05/08
耳管開放症の診断・治療後も耳鳴りが続き、中途覚醒や肩こりなども起きているとのこと。
耳鳴りは、からだの内部以外には音がないにもかかわらず、何らかの音感が生じる聴覚の現象です。原因は必ずしも明確ではなく、心理的な要因が強いこともあります。耳鳴りの基本的な治療法は確立されておらず、一般的な治療には薬剤処方、神経ブロック、心理療法などがありますが、耳鳴(じめい)そのものを止める、なくすといった薬はまだありません。
耳鳴の原因となる病気の治療が可能な場合は、まずその治療を行います。それが難しければ、耳鳴による心理的な苦痛や生活への支障を改善させることを目標にします。一般的には耳周辺の血流がよくなるよう入浴などでからだを温めたり、疲労をためすぎない生活習慣で自律神経を整えたりすることが大切といわれます。
音響療法は、耳鳴りがひどくなる静かな環境を避けて、音が豊かにある環境を作ることです。静かな環境で耳鳴りが気になるときには、音を使用します。使用する音は、テレビやラジオ、音楽などで、音量は耳鳴りが少し聞こえる程度の小さな音です。ご相談者が寝るときに行っている方法は、音響療法につながっていると思われます。
また、肩こりを改善するためのストレッチの継続や、後頭部の神経ブロックが有効な場合もあります。後頭部や首からの刺激が、内耳に悪影響を及ぼして耳鳴り起こしていることも考えられるからです。一方で、医師の言う通り、めまいや難聴を伴わない耳鳴りは脳の病気や耳が聞こえなくなるといった不安をもつ必要はないので、正しい認識をもって症状に対処していくことも肝要です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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