Question

遠距離介護の後、強い疲労感が抜けない

1年ほど前から母親の介護のため、実家と住まいを行き来する、心身共に大変な時期が続いていました。2カ月前に母が他界し、生活は少し落ち着いてきたところですが、強い疲労感がいまだに抜けません。眠っていてもすぐに目が覚め、体がだるくてたまらず、判断力も落ちています。この症状は何なのでしょうか? 医者にかかる場合、何科を受診したらよいでしょうか?

女性/50代

2024/05/08

Answer

疲労感やだるさ、睡眠が続けてとれない、判断力が低下している、気力が続かないなど複数の症状がある場合や受診科を迷う場合、体を総合的に診て診断をしてもらいたいときには、内科が適切でしょう(総合病院の内科や総合診療科への受診がおすすめです)。

大切なご家族を亡くされたこともあり、心の負担も大きく、それが体に影響している可能性があります。自律神経など、体のコンディションが一時的に乱れているとも考えられます。受診をして現在の症状や疑問、不安についてよく専門医に相談し、必要なら他の診療科への紹介を受けるとよいでしょう。

一般的に、自律神経などの不調時にみられるような症状(めまい、頭痛、立ちくらみ、動悸、倦怠感など)が主な場合は、総合内科(総合診療科)や心療内科(心と体の両面から診察を行います。ただし内科的な問題なないことを確認してからの受診が適切)がよいでしょう。

不安、イライラ、やる気が出ない、集中力の低下、不眠などの心理面の負担が主に影響している症状(だるさやむくみなど身体的な症状がない場合)が主であれば、心療内科または精神科のご相談が適切と考えます。


また、女性は45~55歳くらいの間は、女性ホルモンが変調しやすく、疲労感や睡眠の不十分さ、動悸、発汗、ほてり、肩こりなどのさまざまな症状が軽度のストレスや生活習慣の変化により起こりやすいものです。もし、月経の間隔があく、月経量の変化など婦人科の範囲の症状を伴う場合には、婦人科の受診がよいでしょう。



以下はセルフケアの方法です。

・欠食は避けましょう。主食(ご飯、パン、麺類など)、主菜(肉類、魚類、豆類、卵など)、副菜(緑黄色野菜、淡色野菜、海藻類、きのこ類、果物など)を意識して、毎食そろえるとよいでしょう。

・食酢、かんきつ類などは、疲れの回復やスタミナを維持する働きがあります。

・香辛料やかんきつ類、ねばねばしている食品(オクラや長いもなど)もおすすめです。

・自宅で体操や散歩など適度に体を動かし、血液循環をよくしましょう。足にむくみがあるときは、座布団などで足を高くして休むことをおすすめします。

・ぬるめの半身浴や足湯などで血行をよくして、疲れのもとになる乳酸を体に残さないようにします。

・睡眠が断続的になる場合であっても、就寝時間と起床時間は一定のほうがよいでしょう。可能であれば、日中少し横になる時間があるとよいと思います。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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