よく食べ物をのどに詰まらせてしまう子どもが心配
9歳になる子どもは、のどが細いせいなのか、食べ物をよく詰まらせてしまいます。そのせいか、育ち盛りにもかかわらず、のどに詰まらせたくないからと、食事に対して消極的になり、あまり量をとらなくなりました…。
女性/40代
2024/05/02
何回も食べ物をのどに詰まらせてしまうことで、食事がうまくとれない状態なのですね。
今回のケースでは、気管が生まれつき細い場合は、細さの程度や気管のどこの部位が細いかなどによって発生時期や重症度が変わってきます。気管の細さの程度が「軽度」の場合、特に症状が現れないこともありますが、多くの場合、呼吸の苦しさや呼吸時にゼーゼー音がするため、生後比較的早い時期に発見されることが多いです。
また、のどの違和感の症状が軽度であるにもかかわらず、違和感に意識が集中し、日常生活に支障をきたすことがあります。のどの違和感の原因は、のど、鼻、口の中、食道、胃の負担などから生じる場合と、精神的な不安や緊張、ストレスなどから引き起こされる場合があります。
身体的な原因が考えられる場合は、血液検査やX線検査、超音波検査、内視鏡検査などが必要性に応じて行われます。
一方、精神的な原因が主に考えられる場合は、子どもの症状や気持ち、環境に合わせて、カウンセリングや認知・行動療法、生活療法、症状によっては薬物療法など、さまざまな方法を組み合わせながら改善策をとっていき、児童精神科や思春期外来でケアを行うことが多いです。
まずは、かかりつけ医、小児科に受診して、身体的に詳しい検査が必要か、気持ち面のケアを中心に行っていくことがよいのか相談することをおすすめします。
受診の際には、「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。
もし、誤って気管に食品が入った場合、咳や息苦しさ、唇の色が紫になるなどの症状がよくみられます。このような場合は緊急受診が必要となります。 気管への誤嚥が起きていない場合は、食道や胃の痛み、つかえ感、吐き気、嘔吐など、消化器症状の有無を確認し、子どもを安心させるよう配慮しながら、受診することをおすすめします。受診の目安についても医師とよくご相談されると安心でしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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