急な背中の痛み。放っておいてよい？

一般的に、背中の痛みは背骨や筋肉などの問題で起こることが多く、短時間で改善する場合には、問題のないことがほとんどですが、内臓が原因で起こる痛みもあります。内臓が原因の痛みは、寝ているときや、からだを動かさないでいるなど安静にしているときに起こることが多くみられます。

背中にジーンとする重苦しい痛みがあるときは胃腸、肝臓、膵臓、胆嚢などの消化器系、せきや深呼吸をすると痛みが出るときは肋膜や肺などの呼吸器系、背中に鋭い痛みがあるときは大動脈や心臓などの循環器系、肋骨付近の神経の痛みなどが挙げられます。体内のさまざまな変化で症状が起こることがあり、尿路結石などでも背中に痛みを感じる場合があります。

痛みが改善することなく続く、広がりがみられる、症状が強くなるという場合は、緊急性が高いと思われます。

ご相談者の痛みは、さまざまなからだの原因が否定できないため、症状をくり返す、または再燃するようであれば、早めに医療機関でご相談いただくことがすすめられます。

受診先としては内科、泌尿器科、整形外科などが考えられます。内科はさらに循環器科、消化器科などの専門領域に分類されますが、受診いただくことが大切なので、かかりつけの内科があれば、まずはそちらへ、かかりつけ医がなければ、上記のような複数の診療科のある医療機関がおすすめです。