肩関節の辺りが痛い。五十肩？

肩関節の痛みをくり返す場合には、関節や関節を構成する骨、靱帯、腱や軟骨などが関与していることがあります。この付近に炎症を起こす肩関節周囲炎は、いわゆる五十肩とも呼ばれています。通常は痛みの部位や動きなどを観察して、どのような状態なのかを整形外科で診断します。

ご参考までに、整形外科と整骨院についてご紹介します。整形外科では医師が骨・関節・筋肉・腱・手足の神経・脊椎などの診察や、Ｘ線検査やMRI検査などの結果をもとに、症状や状況にあわせて内服薬、注射、リハビリテーションなどによる治療を行います。整骨院は、柔道整復師が冷・温罨法（あんぽう）、マッサージなどの施術を行いますが、医師ではないため、捻挫や打撲の治療、骨折や脱臼の応急処置などが一般的な業務範囲となっています。

整骨院の施術で症状が強くなるようなことがなく、症状が軽くなるのであれば、通うことは差し支えないとは思われますが、専門の整形外科で一度、症状の原因を診ていただき、今後の対処法、治療が必要か、またその方法についてよく相談されることをおすすめします。今回の場合、症状が続いている様子から、これまでの症状の変化などを医師に伝えることが診断の助けになります。

「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」「今までの整骨院での治療内容」「使用中の薬」などをまとめておき、医師に伝えるとよいでしょう。