歯石取りが1回で済まないのはなぜ？

治療の頻度は、患者さんの歯の状態を考慮し、1週間に1回、2週間に1回などと決められることが多く、通院期間についても、歯肉炎や軽い歯周病の治療であれば数回の治療で終わりになることが多いです。

基本治療であるスケーリング（歯石の除去など）は、3分の1顎ごとに保険点数が決められています。医療機関や患者さんの都合などで、3分の1顎を超えて治療を行う場合は、3分の1顎が増すごとに点数が加算されることになっており、必ずしも保険でできないということではなく、応相談になると思います。ご相談者も仕事の関係などで通院のしにくさなどがあれば、主治医に相談してみることをおすすめします。なお、歯周ポケットが多くあるような場合は、一度に治療を行うと時間を要するため、たとえ一度にできるとしても、現実的には難しいようです。

通常、症状が安定した後もメンテナンスで定期的に通院すると、歯肉や歯のよい状態を保つことができ、歯周病予防につながります。受診の際には、主治医に通院などの希望を伝え、疑問を解消しながら、よく相談して定期チェックに努めていただきたいと思います。