異動が決まり、やる気が消失
第一希望だった会社に入社して仕事に取り組んできました。どんな仕事もいとわず、がんばってきた自負もあります。30代になり、部下をもつようになって、自分が取り組みたかった仕事にもやっと着手できると思っていた矢先、異動が決まって呆然としました。その瞬間からすべてにやる気がなくなってしまいました。どうすればいいでしょうか?
男性/30代
2023/05/27
自分が取り組みたかった仕事がやっとできると思っていた矢先、他の部署に異動が決まり「すべてにやる気がなくなってしまった」とのことですが、今は仕方のないことです。やる気というのは、意志の力で何とかできるものではありません。ご相談者のように呆然とするような出来事があったときは、むしろやる気が出てこないのが自然なことなのです。
仕事では、淡々とありのままの気持ちで過ごすことをおすすめします。気分が乗らない状態でもいいと自分を許し、いたわってください。新しい部署でも、最初からフルパワーでいかないほうがいいでしょう。前向きにならなければいけないと思うことが、逆に自分を追いつめてしまう場合があります。
プライベートでは意識して仕事から離れ、少しでも気持ちを楽にできる好きなことをして過ごすのがいいですね。気のおけない友人や仲間がいたら、話を聞いてもらうのもいいかもしれません。
「第一希望の会社」「どんな仕事もいとわず、がんばってきた」とのことで、今の会社も仕事もお好きなのだろうと想像します。さまざまな努力をして成果も上げてこられたのではないでしょうか。今はそれが「無」になったと感じておられるのかもしれませんね。
しかし、どんな仕事にも共通点があり、経験を活かすことができます。同じ会社であればなおさらです。仕事の知識、進め方、上司、部下とのコミュニケーション、多くの場面においてこれらを着実に身につけてこられたはずです。新しい部署で、たとえやりたかった仕事ではないとしても、それは活かされるでしょう。
心に少し余裕が出たら、異動という今回の出来事を改めて捉え直すことができるかもしれません。配置転換はご自身のキャリアパスにどのような意味をもつのか考えてみたり、上司や人事に、自分に何が期待されているのかを聞いてみるのも1つです。
その時は無意味な“点”としか見えなくても、あとで振り返るとその“点”がつながり“線”になっていたということがあります。突然の異動という“点”が、長い目で見たとき、ご自身にとって意味のある“線”の一部になるかもしれないのです。
最後に「すべてにおいてやる気がなくなる」ことが長く続くのであれば少し心配です。1~2週間経過しても強い落ち込みがあったり、からだの不調などの症状が出るようであれば、会社の産業保健スタッフや専門機関にご相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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