着床出血とは

精子と卵子が出会い、合体・融合することを「受精」といい、その結果、受精卵となります。受精の多くは、卵管でもっとも広い「卵管膨大部」で起こり、受精卵は分割を繰り返しながら、子宮内に輸送されます。

その後、子宮内に到着し、胎盤をつくるために子宮内膜に接着して、さらに埋没します。接着して埋没する過程を「着床」といいます。着床は、受精してから約６～７日ごろに開始され、12日ごろに完了します。

着床時には出血が認められることがあり、これを「着床出血」といいます。出血は少量で茶褐色（生理の終わりのときのような出血）であることが多いようですが、自然に止まるので、とくに安静などの必要はありません。妊娠と気づいていない場合には、「いつもの生理と違う出血」「不正出血？」と感じたり、妊娠の可能性があると思っている場合は「もしかして流産？」と不安になることもあるようです。

なお、妊娠初期の出血の中には心配なものもあります。量が多い、症状が続く、腹痛など気になる症状を伴う場合は受診してください。