食事で足りない栄養はサプリメントで補給してよい？

食生活のあり方として、肉、魚、卵、大豆、牛乳などの「からだの組織をつくる食品」、ご飯、パン、麺類などの「エネルギー源になる食品」、野菜や海藻、果物などの「からだの調子を整える食品」をとることがすすめられ、これらをバランスよくとることで健やかなからだを維持できると考えられています。

ご相談者がふだんよく召し上がっているごはんからは、エネルギーを補うことができます。一方、からだの組織をつくったり、からだの調子を整えたりする食品の摂取が不十分となります。摂取不足が起こると、筋肉や骨をはじめとするからだの組織が正常に維持できず、疲労や老化傾向が進んだり、免疫細胞が正常につくられずに免疫力の低下を招いたり、心身にさまざまな不調が生じやすくなることが懸念されます。

食事で栄養素を補うのが難しい場合は、補助的にサプリメントを利用するのも1つです。手軽な反面、サプリメントでは特定の成分しかとれないことや、医薬品と違って品質や規格が一定ではなく、また食品と違って少量でも特定の成分を多量にとってしまい、過剰摂取となる恐れもあります。

食品からはさまざまな栄養素や健康に役立つ成分を摂取することができます。いろいろな食品をとることで栄養を充実させ、必要に応じてサプリメントを利用するほうが、より望ましいでしょう。

食事を準備するのが大変な場合は、コンビニやスーパーなどの総菜や弁当などを利用してみるのもいいと思います。選ぶ際は、からだの組織をつくる食品、エネルギー源になる食品、からだの調子を整える食品が1日の中でとれるよう意識してみてください。