Question

就活しようとしない子ども

大学4年の息子が就職をしたくないと言っています。やりたい仕事がないからだそうです。大学院などに進学する気もないようです。アルバイトなどで生活費は稼ぎ、迷惑はかけないと言っていますが、そう簡単なものではないと思います。私が叱ったりなだめたりしても、本人はのらりくらりとしています。もう放っておくべきか、どう声をかけたらいいか悩んでいます。

女性/50代

2024/04/01

Answer

大学卒業後は正社員として就職してほしいというのは、多くの親が願うことだと思います。ただ、息子さんは就職を希望していないのですね。それぞれの考え方があるとはいえ、今後の生活への不安なども感じられることと思います。息子さんはすでに、自分なりの考えや意思を持つ立派な大人なので、ご相談者の意向を押しつけることはできないですよね。言い換えると、息子さんは社会人として自分の責任のもとで今後の方向性を選択し、そこに困難なことがあっても自分で対応していくということだと思います。


現代の働き方は多様化しているので、息子さんの言うように、やりたい仕事がないから就職をしないのも1つの考え方ではありますよね。アルバイトをする中でやりたいことに出会うかもしれませんし、自由な生活にはメリットもあると思います。将来的に何が息子さんにとって最善なのかは、現時点では誰もわかりません。


一方で、そのような生活スタイルにはいくつかのデメリットもありますよね。例えば、アルバイトは雇用期間が定められている、給与面が不安定、福利厚生面で対象外のものもある、社会的な信用が低い傾向にある、などのマイナス面が考えられるでしょう。また、安定した仕事に就かない期間が長引くと、その後の就職活動の際に影響を与える場合があることなども心配されます。

息子さんはまだ社会人経験のない若者でもあるので、そういったデメリットをきちんと認識できていない可能性もあると思います。その点については、親としてしっかりとお伝えしておいてもよいのではないでしょうか。


また、息子さんは就職や進学をしないことについて、ご相談者以外の方に話をされているでしょうか。現代では、やりたい仕事がないと感じる学生も多くいるようなので、息子さんだけの問題ではないと思います。大学のキャリアセンターなどでも、今後の生き方や進路などの相談ができるので、就職しないとしてもその後の生活イメージをしっかり持てるよう、専門家に相談する機会を持つことをおすすめされてみてはいかがでしょうか。そうした相談窓口なども活用し、お子さん自身がよく考えたうえで、就職・進学をしないという決断をされた場合は、必要以上の援助をしないようにしてご本人が自分で生活できるかどうかを見守りつつ、半年後、1年後などに、息子さんと話し合う機会を持たれてはいかがでしょうか。

その間の生活の様子によって、息子さんやご相談者の考えや気持ちも変化しているかもしれません。お子さんが後悔のない選択をできるよう、専門家の力も借りながらサポートしていけるとよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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