おたふくかぜは一度かかるともうかからない？

おたふくかぜ（流行性耳下腺炎）は、ムンプスウイルスの感染により起こります。唾液を作る耳下腺や顎下腺(がっかせん)が腫れて痛くなり、飲み込む際に痛みや発熱、倦怠感、嘔吐といった症状が見られます。重症化すると、髄膜炎や精巣炎、卵巣炎、難聴といった合併症を引き起こすこともあります。3歳～６歳までの子どもに多い感染症ですが、大人でもかかることがあります。

おたふくかぜは、一度かかると生涯にわたり免疫が持続することがわかっています。きわめてまれに再感染したケースが報告されていますが、一度おたふくかぜに罹患したことのある場合は、改めて予防接種を受ける必要はないと考えられています。

おたふくかぜは、ワクチン接種が唯一の予防法とされており、ワクチン接種により、90％前後の方が有効な抗体を獲得できるようです。

おたふくかぜのワクチンは1歳時に１回目、5～7歳未満の集団生活に入る前までに2回目の接種をすることが勧められています（任意接種）。大人の場合でも、ワクチンを2回接種していない方や、おたふくかぜにかかったことのない方は、ワクチンの接種が推奨されています。

※2024年3月15日時点の内容です。