慢性前立腺炎と診断。別の医療機関でも診てもらうべき？

慢性前立腺炎はまれな病気で、炎症がくり返されることがあり、その場合、根気強く治療を続ける必要が出てきます。感染を起こしているか否かは、尿検査と診察で診断がついていると思われますが、疑問に思われることは、現在の主治医に具体的に質問され、今後の治療の見通しを伺ってみてください。

一般的には、基本的な診察と尿検査で診断がつかなければ、前立腺の触診のほか、前立腺の分泌液を顕微鏡で調べたり、超音波（エコー）検査を行うこともあります。また、PSAは前立腺がんのスクリーニング検査になり、お願いすれば調べていただけると思われます。

ご相談者の場合、症状は軽快してきているため、原則、今の医療機関で疑問や不安を主治医に相談しながら治療を続けることがすすめられます。しかし、医師との相性などもあるため、次回受診時に必要な回答が得られず、不安感などが残るようなら、そのときに他院受診を検討されてもよいと思いました。

以下に、医師への質問の例をご紹介します。

検査はどのようなスケジュールで行われるか、検査でどのようなことがわかるか、またどのような方法や種類で行われるか、検査後の次のステップは何か、どのようなスケジュールで治療が続けられるのか、治療後の回復にどのくらいかかるか、ほかにどんな治療法があるか、からだのだるさや疲れやすさなどと今の病気との関連性はあるかなど。これらのことについて、次回受診の際に、主治医に率直にお話しされてみてはいかがでしょうか。

生活面の留意点としては、睡眠をしっかりとって疲れをためないようにする、仕事中は長時間の座位をできるだけ避けて可能な範囲で適宜休息をとる、自転車やバイクに長時間乗ることも避けたほうがよいでしょう。甘いものやアルコールなど炎症を助長させるものは控えめにし、刺激の強い香辛料なども控えめになさってください。