Question

肝機能検査のASTとLDHが要再検査に

健康診断の肝機能検査のAST(GOT)、LDH(乳酸脱水素酵素)が「要再検査」でした。どちらも基準値を少し超えており、検査を受けたほうがよいでしょうか? どのような医療機関に行くのがよいかも教えてください。

男性/50代

2024/03/15

Answer

健康診断の判定基準は医療機関によってまちまちです。人間ドック学会の判定基準によると、ASTの基準値は30以下で、31~50は要注意、51以上は異常値となっています。ASTは、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。数値が高い場合は、肝臓のほか、心臓や骨格筋の問題、激しい運動、体重の変動、ストレス、内服薬などに影響をされることがあります。


LDHは、肝臓のほか、心臓や腎臓、筋肉や血液にも多く含まれる検査項目で、この数値が高いことだけで、病気を特定することは難しいです。しかし、異常がみられたら、もう一度検査を受ける必要があります。LDHをさらに分析して調べる血液検査(アイソザイム)があり、その結果によって、おおむねどの臓器が原因で高くなっているのか、またはからだの異常の有無を判断することができます。

LDHの基準値は、医療機関によって異なることが多いのですが、日本予防医学協会の基準値によると115~245の範囲となっています。


肝臓の状態を調べる検査は、多くの項目を合わせて総合的に判断されます。人間ドックや健康診断ではスクリーニングとして行われているため、限られた検査項目であることが多く、からだに問題がないかどうか、医療機関で再検査を受けることがすすめられます。受診科は、内科でかかりつけ医があれば、そちらで相談するか、近くの内科または消化器内科がよいでしょう。

ASTは前回よりも数値の上昇がみられる場合、一時的な上昇か、病気の可能性があるかを確かめていただく必要があるでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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