Question

健診でLDLが高く経過観察に。下げるために気をつけること

健康診断でLDL(悪玉)コレステロールの数値が悪化し、初めて脂質代謝が経過観察の判定でした。標準体重ですが、日常生活で気をつけることを教えてください。もし病気がないかを相談する場合は、何科を受診したらよいですか?

男性/30代

2024/03/10

Answer

脂質代謝異常をきたす原因はさまざまですが、生活習慣によってLDLコレステロール値が高くなっている場合は、見直すことで改善が期待できます。以下に、脂質代謝異常を改善するポイントを紹介します。


●バランスのよい食事を心がける……現在は標準体重とのことで食事での摂取カロリーは適正かと思います。炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養バランスがとれた食事をとるようにしましょう。

●脂質のとり方に気を付ける……LDLコレステロールを増やす肉の脂身、内臓、皮、バター、ラード、ココナッツ油、マーガリン、生クリーム、またこれらを用いた加工食品(ハム、ベーコン、ソーセージ、ケーキなどの菓子類)などはとりすぎに気をつけます。

●コレステロールが多い食品に気をつける……コレステロールを多く含む卵、レバー、魚卵、臓物類のとりすぎに気をつけましょう。

●未精製穀類、大豆製品、青魚を適度にとる……穀類、大豆製品などに多い食物繊維は、コレステロールの吸収を抑えたり、体外へ排出したりします。青魚に含まれるDHAやEPAは血栓ができやすくするのを予防します。

●野菜、海藻、きのこなどの摂取を増やす……食物繊維はコレステロールの吸収を抑えたり、体外へ排出したりする作用があります。抗酸化成分は動脈硬化予防に働きます。

●適度な運動を行う……運動は余分なコレステロールを回収する働きをするHDL(善玉)コレステロールを増加させます。週1~2回の運動習慣をもつとよいでしょう。

●アルコールは適量内に


次に、からだに病気がないか調べるために何科を受診すればよいかについてです。

脂質代謝異常は、悪化するとのちに動脈硬化につながったり、心血管疾患などを引き起こす場合があります。そのため、脂質代謝異常から、からだに病気がないか調べることを考えると、循環器の専門医に相談するとよいかと思われます。また、内科などのかかりつけ医があれば相談するとよいでしょう。必要なときは専門科を紹介してもらえると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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