Question

外反母趾の痛みが治まらない

整形外科で外反母趾と診断され、主治医より手術をすすめられました。靴をオーダーしたり、マッサージをしたりしても痛みが治まらず、手術を受けるしかないのかと悩んでいます。

女性/40代

2024/02/28

Answer

外反母趾のおもな原因は、幅の狭い靴を履くことによって足の母指の付け根から先が圧迫されてしまうことです。

健常な足には縦のアーチ(地面からの衝撃を和らげる丸みを帯びた形状)と横のアーチがあります。これらのアーチが崩れて扁平足になると、母指の中足骨が扇状に内側に開き、そこから先の指は逆に靴で外側に圧迫されることで、外反母趾が起こります。

上記のような状態になると、足の母指の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、付け根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こし、ひどくなると、靴を履いていなくても痛むようになります。外反母趾は自然に治るものではないので、症状が続く場合や状態によっては治療をすすめられることがあります。


治療は大きく分けると、保存的治療と手術治療があります。保存的治療は、装具やテーピングで足裏を安定させる、足裏のマッサージと足指をグーチョキパーに動かす運動、免震機能の高いインソールの使用などです。これらの保存的治療をしても、変形が著しく、痛みで生活に支障がある場合、手術の適応となります。


外反母趾の手術にはいくつかの術式があり、症状の程度を総合的に判断して、術式が選択されます。

それぞれの術式に期待できる治療効果と合併症の可能性があります。専門医の診察を受けて、現在の病状の程度、適した治療方法、手術が適応になる場合はどのような術式か、手術後懸念される合併症、治療効果がどの程度見込まれるのかなどを確認いただくとよいでしょう。

また、保存的治療として、装具を使うことで治療効果が出ることもあります。ただ、症状に合わない装具を使うとかえって症状が悪化することがあるため、足の外科専門医、または足に詳しいスポーツ医が在籍する医療機関など、外反母趾の治療を行っているところで診察を受け、適切な方法を選ぶことが必要です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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