過呼吸症状の原因は？

二酸化炭素の排出量は、1分間に息を吸ったり吐いたりする量で決まります。過換気になると息を吐きすぎる状態になって、血液中の二酸化炭素は低下し、血液がアルカリ性になります。そのため、呼吸のしにくさ（急に息づかいが荒くなり、苦しそうに息をする）と手足のしびれやこわばりが起こり、けいれんを起こすこともあります。ご相談者のめまいと手足のしびれの症状は、この過換気症候群（過呼吸）によるものでしょう。

ご相談者は、血圧は低めとのことですが、一般的に低血圧から過呼吸症状が起こることは考えにくいと思われます。

過換気症候群は、さまざまな誘因が考えられ、体質、気質、家庭や友人などの人的な環境、職場などでのストレス、過剰な緊張などが挙げられます。発作を繰り返す場合は、原因の改善に取り組む治療が必要なこともあり、心療内科で相談することがすすめられます。

日常生活では、過労や睡眠不足を防ぐ、ストレスを解消する、規則正しい生活リズムにする、栄養バランスのとれた規則正しい食生活にするなども発作予防につながります。また、発作が起きたときはゆっくり呼吸し、気持ちを落ち着ける努力をしてください。呼吸が苦しく不安になりますが、過呼吸症状で命にかかわることはまずありません。ゆっくり呼吸し、もとのリズムを取り戻しましょう。

このような方法で改善がみられない場合は、まずは受診して適切な治療を受けることをおすすめします。