子どものせきの受診の目安は？

お子さんのつらそうな症状にご心配のことと思います。せきがあってもたんが出ず、食欲もあり、熱もなく、睡眠もとれていて機嫌もよければ、あまり心配はいりません。乳幼児は鼻を上手にかむことや、たんを出すことが難しいため、寝ている間に鼻水がのどのほうに流れ込んで、せきやたんが出やすくなることもあります。お子さんはたんが絡むような様子はないでしょうか。

一般的に受診の目安として、せきがひどくなってきている、息苦しさや喘鳴（ぜんめい：呼吸のときにゼーゼー、ヒューヒュー音がする）がある、甲高い音がするせき、呼吸が速い、ぐったりしている、夜眠れない様子、機嫌が悪い、水分や離乳食・食事がとれないことなどが挙げられます。お子さんにこのような症状がみられれば、受診をおすすめします。また、いまは思い当たることがなくても、症状に変化がみられたら、受診を考えてください。また、少しでもせきを軽くするために、次のようなことを試してみましょう。

●室内の空気が乾燥しているようであれば、少し加湿気味（湿度50～60％前後が目安）にする。

●水分をこまめに補給する。

●抱っこなどで寝ているときはからだの向きをかえてあげる。

●ほこりっぽい場所やエアコンの風などが直接当たる場所は避ける。

●温度差やにおいなども、のどの刺激になるので注意する。

そのうえで、せきの様子の変化や、熱が出ていないか、食欲の変化はどうかなどをよくみてあげてください。離乳食や食事はむせやすいものは控え、のど越しのよいものや刺激の少ないものを工夫してみてください。他に症状がなく、ひどくせき込むようなことがなければ、入浴は差し支えありません。