果物を食べたあとの唇の腫れ。受診すべき？

パイナップルを食べたあとに症状が起こったのであれば、口腔など接触することで現れている食物アレルギーの可能性があります（特定の野菜や果物などが口腔粘膜に直接触れることで症状が現れるタイプのアレルギー）。

ただし、ほかの食品も同じタイミングで召し上がったとすれば、パイナップル以外の食品が原因の可能性もあります。また、化粧品など、皮膚に直接触れるものが原因のこともあります。

食物アレルギーのおもな症状として、口腔内の違和感、唇のむくみ、腹痛、吐き気や下痢などが挙げられます。食べたあとにすぐ現れるタイプの症状では、30～60分でピークに達し、軽い症状であれば半日以内に症状がよくなります。

症状が強く出る、改善しないような場合は、全身的な症状が現れることもあります。アレルギーが心配される場合、アレルギー専門医（皮膚科でも可能）のいる医療機関での相談をおすすめします。

念のため、原因がはっきりするまで、パイナップルは控えていただくと安心です。また、皮膚を温めることや香辛料をとること、かく、こする、圧迫するなどの刺激は避けます。腫れている部分を軽く冷やすとよいでしょう。