Question

やけど後に水ぶくれが破れたら?

1週間前に、調理中に腕に直径2cmくらいのやけどをしました。流水と保冷剤で冷やした後、抗炎症・抗菌作用のある軟膏を塗り続けました。ばんそうこうは貼っていません。昨日、水ぶくれが破けたため、湿潤タイプのばんそうこうを貼ったほうがよいでしょうか?

男性/30代

2024/01/25

Answer

ご相談者は、やけどをした直後にきちんとした対処をして、抗炎症作用・抗菌作用のある軟膏を使って感染予防をされたとのことで、よい処置だったと思います。一般的にやけどは、Ⅰ度からⅢ度に分類されます。


●Ⅰ度:赤く、痛みを伴い、数日で治る。

●浅達性Ⅱ度:赤く、水ぶくれ(水泡)ができ、痛みがある。水泡は圧迫すると赤みが消失し、水泡が破れると潰瘍になる。医師の治療で1~2週間程度で治り、傷あとを残さないことが多い。

●深達性Ⅱ度:皮膚の色は赤、紫色、白を現し、水泡ができるが痛くない。水疱は圧迫しても赤みが消えない。適切な治療を受けても治るのに1カ月以上かかり、傷あとやひきつれが残る場合が多い。

●Ⅲ度:皮膚の色は黒色、褐色または白色。水泡はできず、痛みを感じない。


ご相談者のやけどは浅達性Ⅱ度の熱傷と思われます。水疱のできるようなやけどは、空気には触れずに湿潤環境を保ちながら、感染予防の消毒や軟膏によって治療を行うことが多いです。湿潤タイプの市販のばんそうこうを用いるのもよいでしょう。


軟膏と湿潤療法用のばんそうこうでしばらく様子をみていただくのでもよいのですが、傷あとを残さないためにも、一度、皮膚科を受診されることをおすすめします。なお、たとえ傷あとが残ったとしても、それに対する治療法もあります。あわせて相談してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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