Question

舌の痛みが続いている

普段から歯磨きとともに舌磨きも欠かさず行っていましたが、あるときから舌に強い痛みが起こるようになりました。歯科や口腔外科を受診しましたが、舌に異常はなく、かかりつけ医の内科医からは舌痛症ではないかといわれ、漢方薬を処方してもらいましたが、あまり改善しません。

女性/50代

2024/01/24

Answer

舌に異常がみられないのに痛みが続いていて、舌痛症ではないかといわれ、漢方薬を服用しているが、改善しないとのこと。舌痛症は、口腔の粘膜面、特に舌の先端や縁に生じる原因不明の痛みで、明らかな炎症や潰瘍などの病変は存在しません。焼けるような痛みや刺すような痛みを訴えますが、痛みで眠れないということはなく、会話や食事のときには治まるという特徴がみられます。


特効薬のようなものはありませんが、漢方薬のほか、悩みや不安がある方には抗うつ薬や精神安定剤が処方される場合もあります。痛みはストレスと密接に関連するため、不安や不快な出来事が痛みを強くすることがあります。時間はかかりますが、舌痛症自体は命にかかわるような病気ではないため、あまり心配せず、根気よく治していく必要があります。

ご相談者は、すでに歯科や口腔外科で異常がないことが確認されているため、漢方薬の効果や症状の誘因となるものなどについてかかりつけの内科主治医に伝え、今後の治療方針などを相談するとよいでしょう。


また、不安を取り除き、口腔内を清潔に保ちながら、刺激の少ない状態にしておくことが大切です。生活上の留意点をお伝えします。


●唾液の分泌を促し、湿った状態に保つようにしましょう。飴をなめるほか、人工唾液の使用や、氷片やお茶を口に含む、ガムをかむなどで口腔内の乾燥を防ぎます。

●できるだけ休養をとり、規則正しい生活を心がけます。疲れやストレスをためないよう、普段から健康管理に努めるようにします。

●バランスのよい食事を意識しましょう。口の中の粘膜を守るビタミンAや抗酸化作用のあるビタミンCを含む食品をとり、塩辛いものや熱いものなどによる口腔内の刺激を避けるようにします。

〈ビタミンAを多く含む食品〉肉(レバーなど)、魚(うなぎなど)、緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃなど)、乳製品、卵など。

〈ビタミンCを多く含む食品〉果物(柿、オレンジ、キウイフルーツなど)、野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)、いも類、緑茶など。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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