Question

逆流性食道炎の診断方法、ピロリ菌除菌との関係は?

胃液が上がってくる感じや、のどの違和感が1カ月くらい続いています。逆流性食道炎の診断方法について教えてください。また、以前行ったピロリ菌の除去は、逆流性食道炎と関係があるでしょうか?

女性/40代

2023/12/18

Answer

逆流性食道炎は、胸やけなどの症状と食道下部の粘膜のびらんなどの異常のいずれか、または両方があるものとされています。診断は内視鏡検査で粘膜の赤みなどの変化、びらんなどがみられるかを確認します。そのほか、X線検査を行うこともあり、粘膜の不整像、壁の肥厚、びらんなどの有無を確認します。これらの検査および症状を総合的にみて診断されます。

なお逆流性食道炎が軽度の場合には、内視鏡検査やX線検査では異常として現れないこともあり、補助的な検査方法として、pH モニタリングがあります。これは微小電極を食道内に入れ、24時間の動きを測定する検査です。食道内への逆流によって食道内 のpH が低下するため、診断の助けとして行われることもあります。


ピロリ菌除菌と逆流性食道炎の関連性については、ピロリ菌の除菌後に、逆流性食道炎の発症リスクは高まるといわれていますが、そのほとんどは軽度、かつ一過性のもので、継続的な投薬などの治療を必要とすることは少ないです。また、十二指腸潰瘍で逆流性食道炎を合併している場合には、除菌治療によって、逆流性食道炎が改善したり、消失したりすることもあるようです。症状が続くようなら、内服薬を検討していただくとよいでしょう。

また、一般的に避けたほうがよい習慣を以下にお伝えしておきます。


●食べすぎや、食べすぎの原因となる早食い。

●食後すぐに横になる。

●高脂肪食や消化に時間のかかる食べ物を多くとる。

●炭酸飲料を多く飲む。

●アルコール類の飲みすぎ。

●就寝直前の食事。

●長時間にわたる前かがみの姿勢。

●腹部を強く圧迫する衣類の着用。

●体重増加(適正体重の維持)。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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