Question
腹膜偽粘液腫について知りたい
友人が腹膜偽粘液腫と診断され、開腹手術を受けました。ただ、腹膜洗浄を完全に行えず、再発の可能性もあると聞き、心配です。どのような病気ですか?
女性/30代
2023/12/10
Answer
腹膜偽粘液腫は、極めてまれな病気で、おもに虫垂や卵巣に、ゼリー状の粘液を産生する腫瘍細胞が発生します。この腫瘍細胞が増殖して破裂すると、腹腔内に粘液と腫瘍細胞が散らばる「腹膜播種」の状態になります。多くはゆっくりと自覚症状がないままに進行します。病理検査においては良性から悪性まで幅がありますが、良性とも悪性とも明確な判別がつかない境界型が多くを占めています。
腹腔内のゼリー状の粘液(腹水)は、体外からカテーテルによる吸引排液が困難なため、開腹手術で除去することが通常です。しかし、腹膜全体にみられるすべての粘液産生細胞を除去することは現在の開腹手術の処置では困難といわれています。また、腫瘍細胞は、正常の細胞に近いため(分化度が高いと表現される)、通常の抗がん剤の効果が低く、腹水が繰り返したまる傾向がみられます。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
手術
関連する病気
本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。