睡眠導入剤の依存性について知りたい
五十肩でペインクリニックに通っています。痛み止めなどを処方されていますが、あまり改善されません。最近は痛みのせいか眠りが浅く、夜中に目覚めることが増え、睡眠導入剤(ゾルピデム)が処方されていますが、これには依存性はないのでしょうか? また、自分でできる眠りを深くするコツがあったら教えてください。
女性/40代
2023/12/01
五十肩の正式名は「肩関節周囲炎」といいます。男女とも50歳前後に起こりやすいために五十肩の名前がついています。おもな症状は痛みで、可動範囲(動かせる範囲)も狭くなることが多いです。
原因はわかっていませんが、加齢に伴って起こる現象とされています。肩の関節を取り巻く腱が加齢によって徐々に弾力性や動きの滑らかさを失い、加えて使いすぎなどのきっかけがあると、炎症が起こると考えられています。炎症が起きている時期は、強い痛みがあり、炎症が治まるにつれて痛みは軽くなっていきます。しかし炎症の後遺症で、腱とその周辺の組織が癒着を起こすため、動きが悪くなって可動範囲が狭まります。肩関節周囲炎は自然に治るといわれますが、この癒着が改善され、元の状態に戻るには一般的に半年から1年を要するとされています。
睡眠導入剤(ゾルピデム)の依存性について、薬剤の一般情報では、常用により依存性を生じることがあり、慎重な服用が望ましいとされています。また、常用中の投与量の急な減少や中止により、不眠、イライラなどの症状がみられる場合があるので、中止する際は徐々に減量するなどで慎重に対処する必要があるとのことです。
薬の処方では、主治医が副作用と効果を慎重に検討し、効果という利益が上回る場合にのみ処方されます。ご相談者の主治医は、痛みによる睡眠不足がQOL(生活の質)を脅かし、さらなる状態の悪化を招くこともあると判断して、処方されたものでしょう。
ご相談者の就寝中の覚醒が、痛みによるものではなく、睡眠自体に問題があって生じた場合は、専門医による治療を必要とすることもあるので、主治医へ相談するとよいでしょう。また、処方薬の依存性に不安があるのであれば、その点も質問してみましょう。
また以下に、自分でできる眠るためのコツについて、一般的な快眠を得るためにすすめられることをご紹介します。
●規則正しい生活を送る。
●運動習慣を持つ。
●入浴時間は就寝の2~3時間前が理想。
●光で体内時計を整える(起床後、自然の光を部屋の中に取り込む)。
●コーヒー、緑茶、チョコレートなどカフェインが含まれる飲食物は覚醒作用があり、敏感な人は就寝の5~6時間前から控える。
●短時間(15分程度)の昼寝は、午後の眠気を解消し、活力を与える。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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