Question

40代、人間ドックで緑内障の疑い

人間ドックで緑内障の疑いを指摘されました。もとから強度の近視で、ここ最近はストレスが多かったため、やや視力が落ちたように感じていたところ、まさかの指摘でした。特に自覚症状はなく、眼圧も一応正常のようです。今後受診すべき医療機関や、眼圧が正常な場合の治療、生活上で注意すべきことなどについて教えてください。

女性/40代

2023/11/23

Answer

緑内障の疑い、という思わぬ指摘を受けられたとのこと。

正常眼圧緑内障と呼ばれる眼圧が高くない緑内障は、もっとも多いタイプです。眼圧は正常にもかかわらず、視神経や視野の状態から緑内障の状態を示すものです。眼圧に対する視神経の抵抗力が弱く、障害されやすいために起こると考えられていますが、はっきりした原因はわかっていません。正常眼圧緑内障は、加齢や近視もリスク要因と考えられています。眼圧は1日の中でも変化するため、検査のタイミングなど、さまざまな影響を受けることがあります。また緑内障は、眼圧だけで診断できるものではなく、眼底検査などで網膜神経線維などの状態をよくみる必要があります。

緑内障は、眼科領域では一般的な病気のため、眼科専門医であれば診断、治療は適切に行われるため、通いやすい医療機関を選び、治療を中断せずに続けていくことをおすすめします。


また、緑内障の治療についてですが、正常眼圧緑内障を含むすべての緑内障は、眼圧を下げ、進行を抑え、遅らせることが治療の基本です。正常眼圧緑内障も眼圧をさらに下げることで病気の進行を遅らせることができる可能性があります。早期発見と早期治療が重要です。治療方法は、薬物療法、レーザー治療、手術があります。緑内障のタイプ、個々の状態に応じた治療を行います。眼科専門医のもとで医師と相談しながら治療を続けることが大切です。


日常生活で注意すべきこととしては、緑内障は慢性に進行するため、毎日の積み重ねが重要です。特に点眼治療を受ける場合などは、医師の指示をよく守り、規則正しい生活を送ることが大事です。

生活面では、眼圧を上げないためにうつむいた姿勢を長く続けたり、一度に大量の水分(1L以上)をとったりすることは避けるようにしましょう。そのほか、目に過度の負担のかかる行動は避け、イライラしない、睡眠不足を避ける、規則正しい生活を心がけることなどがすすめられます。何よりも、病気とうまくつき合うようなリラックスした気持ちでいることが大切といわれます。緑内障の状態は人それぞれなので、生活面の具体的な注意についても、医師の指示を仰ぎましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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