健診の心電図検査で「陳旧性心筋梗塞」の疑い
健康診断の心電図検査で異常が見つかり、陳旧性心筋梗塞の疑いがあり、循環器科の受診をすすめられました。陳旧性心筋梗塞について教えてください。
男性/30代
2023/11/19
一般的に、心筋梗塞は心臓の筋肉(心筋)に血液を送っている冠動脈が詰まって、心筋に壊死を起こす病気です。その症状は、突然の激しい胸痛、胸の締め付けられるような痛みと表現されることが多く、そのまま死に至ることもある緊急性の高いものになります。
「陳旧性心筋梗塞」は、急性の心筋梗塞を発症して1カ月以上が経過し、病態が落ち着いた状態と定義されています。陳旧性とは、古くて活動していないという意味で、過去に起きたことを示します。
心筋梗塞の場合、心電図では特徴的な波形が現れるので、速やかに判断するために有効な基本的な検査になります。陳旧性心筋梗塞は、病態が落ち着いていてもダメージを受けた心筋が線維化した状態に変わっているので、心電図上では特有の波形になるのです。
健診時の心電図は、短時間の記録のため、異常があった場合は精密検査がすすめられます。その際の専門は、循環器科、循環器内科です。激しい痛みや、息苦しさが日常的に続いて、早急な治療を要する状態の場合は、治療の方向性を即時に決めるため、確定診断ができる検査設備が整っていて、入院施設があり、救急対応が可能な総合病院などが望ましいです。
一般的には、クリニックなどの心臓・血管系の一時診療ができる循環器科、循環器内科の専門医を受診して、必要に応じて総合病院や大学病院など紹介してもらうという流れが多いと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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