5歳児、指しゃぶりがやめられない
5歳になる子どもがまだ指しゃぶりをします。毎回注意し、効果的とされる方法を試したりしていますが、なかなかうまくいきません。歯並びへの影響も気になります。どのように対策するのがよいでしょうか?
女性/30代
2023/11/16
指しゃぶりは一般的に、年齢とともに徐々にみられなくなり、小学校に上がるころまでにはしなくなることがほとんどです。指しゃぶりが続くと歯並びが悪くなるのではと心配する人が多いですが、1日中続くような長時間の指しゃぶりでなければ影響は出にくく、3歳くらいまでであれば、あまり心配しなくてもよいといわれています。専門家の中には、3歳の乳歯のころに歯並びに問題があっても、永久歯が生える4~5歳くらいまでにやめられれば、永久歯にはあまり影響がなく、神経質にならなくてもよいという意見もあります。
指しゃぶりはお子さんによくみられる行動で、不安感や高まる緊張を自分で処理して、気持ちを落ち着けるためにとる行動といわれています。不安や緊張は誰にでも起こる感情なので、その感情自体が問題ということではなく、自分を安心させるほかの方法を見つける前に無理にやめさせてしまうと、不安や緊張を別の行動で示す場合もあります。
癖になると、眠いときなどに無意識に行ってしまうことがあり、やめたくないのに「やめなさい」と言われるストレスでかえって執着してしまうお子さんもいます。また、指しゃぶりを悪いものと考え、注意されることでやめられない自分が否定されるように感じてしまう場合もあります。できれば、お子さんの気持ちや行動に寄り添う声かけができるといいですね。
例えば「(指しゃぶりをしている)今の○○君も大好きだよ」という気持ちを示し、「(指しゃぶりをしないで)頑張れる○○君はお兄ちゃんになったね」などと伝えてみてはいかがでしょうか。指しゃぶりをしているときは、お子さんが安心できるようにかかわっていくとよいと思います。
楽しいおしゃべりや外遊びなどで気分を発散させるなど、子どもが活発に行動できるようにしながら、様子をみていきましょう。お子さんの話を聞き、気持ちが安定するような言葉かけなどをしていくことで指しゃぶりを減らしていけるとよいですね。 もう少し成長されても、なお歯並びへの影響が気になるようなら、小児歯科で必要な対策について相談されるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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