Question

自覚はないが「高ストレス」の判定。医師面接は必要?

職場のストレスチェックで「高ストレス」の判定となり「要医師面接」となりました。しかし、自分では、多少眠れないことはあっても心身の負荷が大きいという自覚はなく、医師面接が本当に必要なのかと迷っています。

男性/20代

2023/11/15

Answer

ストレスチェックでは、様々な角度からストレスを評価しています。その評価の点数の合計が著しく高い場合などに「高ストレス」と判断されるので、現状では、ご相談者の心身にかなりのストレスがかかっていると推測されます。

ただ、ご自身ではあまり自覚がないのですね。このような場合のストレスとの向き合い方やストレスチェックの活用の仕方について考えてみたいと思います。


ストレスチェックでは「仕事のストレス原因」「心身のストレス反応」「周囲のサポート」という3つの領域からストレスを評価しています。ご相談者自身の回答をもとに評価が出されるので「高ストレス」と判断されたということは、はっきりとした自覚はなかったとしても、心のどこかでは心身の負担が大きいと感じられていたのではないでしょうか。

例えば、仕事の負荷が非常に高い、体調が不安定、周囲のサポートがないなどの状況はありませんか。以前の自分とは異なっているように感じるところはないでしょうか。 今一度、ご自身の体調や心の状態、最近の生活などを振り返ってみてくださいね。

それでも自覚がないという場合、そのようなつらい状況に慣れてしまって、自分のストレス反応に注意が向かなくなっている可能性もあります。また、ストレス反応は少し遅れて現れることもあるので、注意が必要です。

自覚がないからとこういった状態を放置すると、気づかぬうちに症状が悪化したり、メンタル不調に陥ってしまうこともあります。医師面接を受けるかどうかは、ご相談者のお考え次第ではありますが、仮に受けない場合でも、体調面の安定、環境の改善などに向けて、具体的にストレスへの対策を立てていくことが大切です。

ストレスチェックは、そもそもメンタル不調を予防することを目的としています。今後も健康を保ちながら仕事をしていくために、この機会に医師面接を活用し、自分の状態や環境を見直してみること、なぜ自覚がないのかを考えてみることは、プラスになるのではないでしょうか。


医師面接を受ける場合は、ストレスチェックの結果を会社に開示することに同意したとみなしても差し支えないとされています。誰にどこまで開示されるのかなどの不安がある時には、事前に確認しておくとよいでしょう。職場環境がストレス要因となっている場合には、開示されることによって環境の改善につながる可能性もあります。


どちらにしても、現状をそのままにせずにストレスを少しずつでも減らしていくことが大切です。今ご自身にできそうなことは何かを、改めて考えてみてくださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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