Question

抜歯治療を行うか迷っている

半年ほど前から、かみ合わせ時の歯の痛みや歯肉の腫れなどがあり、歯根の治療に通っています。しかし最近、症状が強まり、医師から、歯根のむし歯が原因で完全に除菌ができないこともあるため、抜歯をすすめられました。ただ、抜歯はなるべくしたくありません。調べると抜歯をしない治療もあるようで、抜歯が最適か、自費診療の治療法を選択する可能性はあるかなど、セカンドオピニオンを受けてみるのがいいでしょうか?

女性/40代

2023/11/09

Answer

最近はできるだけ歯を残し、極力抜歯は避けるという治療が歯科の一般的な考え方です。

しかし、ケースによっては、抜歯が避けられない場合もあります。かかりつけの歯科医は、ご相談者の歯や歯肉など、全体の状態を含めて検討し、歯を残して治療することは困難なため、やむを得ず抜歯を提案されたのだと考えられます。


ご相談者は抜歯をせずに済む治療法など、自費診療も含めて情報を集めて検討されているようですね。そのうえでセカンドオピニオンをとることを考慮されているのはもっともなことと思われます。通常、セカンドオピニオンは、現在の主治医へセカンドオピニオンの紹介状作成を依頼し、患者さんが希望する医療機関に申し込んで受けることができます。セカンドオピニオン先では診察や検査は行われず、セカンドオピニオン医は意見を述べるのみです。意見をもらったら、主治医のもとに戻り、セカンドオピニオン医の意見をもとに今後の治療を主治医と検討します。

セカンドオピニオン外来は対象疾患を限定している場合があり、相談が可能かを問い合わせてから、手続きを進めるとよいでしょう。また、セカンドオピニオンは健康保険適用外のため、自費診療です。主治医の意見(ファーストオピニオン)をしっかり確認されたうえで、セカンドオピニオンを利用することが必要です。治療方針や疑問に対しては、主治医の意見を確認したうえで、ご検討ください。


次に自費治療については、歯科の領域は自費診療で選択できる治療法が多くあります。保険診療にはない、先進的な治療法であったり、患者個々人に合わせた治療法であったりすることもあります。しかし、その治療法・技術が自分にとって適切か、その歯科の技術は信頼できるものか、その費用が妥当かなど、患者側では判断が難しいことも多くあります。

間違った選択をしないためには、まず現在の主治医に相談してみましょう。提案された抜歯を迷っていること、○○という治療法は自分に適切かどうか、その治療法を受けるならどこに行けばよいかなど、セカンドオピニオンの希望とあわせて話してみることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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