子宮頸がん検査の診断結果「ASC-US」とは
健康診断で、子宮頸がん検査の子宮頸部細胞診を受けたところ「ASC-US」という診断結果となりました。これは具体的にどういうことでしょうか?
女性/40代
2023/10/29
健康診断で、子宮頸がん検査の子宮頸部細胞診の結果が「ASC-US」だったが、これはどういう意味なのかについて回答します。
以前、子宮頸がんの検査結果は、以下の5段階にクラス分類(*1)されていましたが、微妙な異常を分類できず、見落としにつながることもありました。そのため、現在は下記のベセスダシステム(*2)に基づいた分類が推奨されています。
●クラス分類(*1)
クラスⅠ(陰性):正常。
クラスⅡ(陰性):炎症はあるが正常細胞。
クラスⅢa(偽陽性):軽度から中度の異形細胞(異形成)がある。
クラスⅢb(偽陽性):高度の異形細胞(異形成)がある。
クラスⅣ(陽性):上皮内がんを疑う。
クラスⅤ(陽性):浸透がんを疑う。
●ベセスダシステム(*2)
NILM(陰性):異常なし。
ASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞):軽度扁平上皮内病変疑い。
ASC-H(HSIL除外できない異型扁平上皮細胞):高度な扁平上皮内病変疑い。
LSIL(軽度扁平上皮内病変):HPV感染または軽度異形成。
HSIL(高度扁平上皮内病変):中等度異形成・高度異形成・上皮内がん。
SCC(扁平上皮がん):扁平上皮がん(微小浸潤がんを含む)。
子宮頸がん検査では「ベセスダシステム」でNILM以外、「クラス分類」でⅢa以上の判定だった場合は「精密検査」が行われます。ASC-USでは、正常とは異なる細胞が認められるため、正確な診断を行うために、詳しい検査が必要となります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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