背中の痛みと胃の後ろ側の痛み。何科を受診すべき？

一般的に背中の痛みの原因として、整形外科的な問題、内臓からくる内科的な問題、神経による痛みなどが挙げられます。背中に鋭く強い痛みがあると、心臓などの循環器の変化が考えられ、この場合は早急に内科を受診します。

整形外科領域で対応する痛みは、背中の骨や筋肉などの問題で起こることが多く、指などで押すと痛む（圧痛）、からだを動かしたときに痛みが強くなる、といった特徴があります。この場合は整形外科へ受診されるとよいでしょう。

内臓からくる内科的な問題での痛みは、就寝時やからだを動かさない安静時などに、背中にジーンとする重苦しい痛みがあるときなどです。この場合は内科が相談先になります。また、背中から胸にかけての皮膚表面のピリピリした痛みは、肋間神経痛や帯状疱疹が考えられます。この場合も、内科への受診がすすめられます。

せきや深呼吸をすると痛みが出るときは、肺などの呼吸器系の問題が考えられ、呼吸器内科への受診がすすめられます。

受診先について一般的な考え方をお伝えしましたが、ご相談者は約半年前に診察を受け、検査もされているので、同じ医療機関への相談でもよいのではないかと思いました。同じ受診先で相談すると、前回の診察時の症状、その後の症状の変化、過去の検査データを参照するなど、前回受診時の経過を踏まえ、現在の症状を検討してもらえるでしょう。

ご相談者の場合は、最近、症状に変化があるようなので、早めの受診をおすすめしたいと思います。受診の際は「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを時系列にまとめるなどしてお伝えになるとよいでしょう。