Question

ストレスチェックは正直に回答すべき?

職場でストレスチェックを受けていますが、人事査定などへの影響を考え、高ストレスと判定されないような回答をしてしまいます。

男性/30代

2023/10/25

Answer

ストレスチェックで高ストレスという結果になったり、高ストレスの判定が出た後に医師面接を受けたりすることが、人事査定に影響を与えるのではないか、仕事上マイナスが生じるのではないかといった不安を感じる方も少なくありません。

厚生労働省の規程により、従業員の解雇や異動といった人事権を持つ社員は、ストレスチェックの「実施者」や「実施事務従事者」になることはできないと決められています。ストレスチェックを行う「実施者」は、産業医や外部の医師、保健師等が担うことになっており、個人情報に触れる企業の「実施事務従事者」を含め、守秘義務が課されています。  

ストレスチェックの結果や医師面接指導が必要であるかどうかは、実施者から通知され、人事権のある上司やほかの社員が結果を閲覧することはできません。もし結果を企業に知らせるときには、原則として、本人の同意が必要となっています。そのようなしくみがなければ、みなさんが安心してストレスチェックを受けることができないからです。


さらに、医師面接指導の結果を理由にした解雇、雇止め、退職勧奨、不当な配置転換・職位変更なども禁止されており、ストレスチェックの結果が仕事上の不利益にならないよう配慮されています。

そのため、高ストレスという結果や、高ストレスの判定により産業医の面接をお受けになることで、職場の人事等へ影響があるのでは…と不安に思われる必要はないでしょう。


ストレスチェックでは、ご自身がどんなストレス状態で働いているか、どのようなことにストレスを感じているかなどが結果として表示されます。ストレスチェックの設問に正しく回答することで、ご自身の置かれている状況を振り返ることができ、その理解を深めることで、ストレス対処の見直しや改善に役立てることができます。むしろ、ご自身の今後のキャリアや働き方などをよりよく見直すチャンスと考えるとよいでしょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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高ストレス 面接指導
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