Question

変形性膝関節症の検査

82歳の母は半年前、右ひざに激痛が起こり、腫れて歩くことができなくなりました。整形外科でX線検査を受けて変形性膝関節症と診断されました。しかし改善されず、総合病院の整形外科に行きました。総合病院では詳しくみるためにMRI検査をすすめられ、予約をとっています。ところが先週、痛みや腫れが軽快し、普通に歩けるようになりました。ここまで回復したのなら、もうMRI検査は必要ないでしょうか?

男性/50代

2023/10/11

Answer

膝関節には、骨のほか、軟骨、靱帯などがあり、複雑な構造をしています。X線検査の場合、骨は写るため、骨に関することはわかりますが、それ以外の軟骨、靱帯など関節を構成しているものは写りません。一方、MRI検査は磁気を用いた検査で、骨のほかにも軟骨、靱帯などを写すことができます。精密な画像が得られるため、正確な診断につながる可能性が高くなります。


お母様の年齢、症状から考えると、診断を受けられた変形性膝関節症の一般的な状態に近いと考えられ、2カ所の整形外科で同様の診断を受けられているので、恐らくその通りであろうと思われます。しかし、変形性膝関節症としての治療を施してもお母様の症状が軽快されない様子から、さらに詳しく検査をするために、医師の判断でMRI検査を予約されたのだと思います。

症状は軽快傾向のご様子ですが、このまま症状が軽快するかなどの今後の変化は予測が難しいため、精密検査が受けられるせっかくの貴重な機会なので、予定通り、受けられるほうがいいでしょう。


変形性膝関節症はよくなったり悪くなったりを繰り返しながら、ゆっくり進行する病気です。MRIの結果も、変形性膝関節症と診断が変わらなければ、痛みの治療とともに体重の減量や運動療法を併用し、日常生活面の管理を行うことが通常です。整形外科の主治医から、生活面についても注意点の指導を受けるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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