眼瞼下垂が悪化してきている
数年前から右目の眼瞼下垂(がんけんかすい)があり、下垂の程度は徐々に強くなっているような気がします。また、昨年から寝つきが悪くなり、睡眠障害もあります。動悸のほか、睡眠不足からくる疲労や不安感、物忘れなどで生活に支障が起きています。内科で入眠剤を処方されましたが、あまり効果はありません。
男性/60代
2023/10/10
眼瞼下垂は、上まぶたが下がって、目を開けようとしてもまぶたを上げられない病気です。目を開けたとき、上まぶたの縁が黒目の上方が少し隠れる高さよりも下がっている状態を指します。症状として、視野が狭くなる、目が疲れやすい、審美的な問題などが挙げられます。
原因は大きく2つに分かれます。1つは、加齢によってまぶたの筋肉とまぶたをつなぐ組織が薄く伸びて、まぶたが下がってしまうタイプで、最も多くみられます。もう1つは、まぶたの筋肉を動かす神経の異常や外傷などの背景があって、その一症状として眼瞼下垂がみられるものです。この場合、神経の異常があるために、通常は目の症状や全身症状を伴います。
眼瞼下垂が軽度であれば、まぶた用のテープや医療用の接着剤(目をパッチリさせる美容目的で使われているもの)、まぶたを持ち上げる器具をつけたメガネを使用するなどで対処することもあります。一方、症状が強く、日常生活に支障がある場合には、手術を検討します。手術にはいくつか方法があり、原因や患者さんの状態をみて医師が選択します。
ご相談者は睡眠障害のほか、さまざまな不調を抱えておられます。まずは眼科で眼瞼下垂について診察してもらい、治療すべき段階かどうかを診断してもらいましょう。その際、からだの症状についても相談されることをおすすめします。眼瞼下垂が改善されたらよくなる症状があるかもしれません。または、眼科のほかに別の診療科を受診し(例えば睡眠クリニックで睡眠障害を、循環器内科で動悸を)、各症状の後ろに原因疾患が隠れていないか調べてもらうとともに、治療を受けるのもいいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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