Question

若年性の黄斑変性

20代で黄斑変性症と診断されました。大学病院での診断で、当時は若年での発症は珍しく、治療法が確立されていないこと、原因にストレスがあるのではといわれ、しばらく通院しました。しかし、ここ何年か通院は中断していました。最近、視野に変化を感じるようになったため、再受診したく、以前にかかった大学病院に通う形でよいでしょうか?

女性/30代

2023/10/07

Answer

黄斑変性を大きく分類すると、加齢黄斑変性のほか、黄斑ジストロフィー、続発性黄斑変性などがあります。最も頻度が高いのは加齢性黄斑変性で、高齢化に伴い、患者数が多くなっています。

黄斑ジストロフィーは、網膜の黄斑部がゆっくりと障害され、両目の視力低下や視野異常を生じる複数の病気の総称です。原因に遺伝的な体質が関係するものもありますが、いまだに原因が解明されていないものも含まれ、難病に指定されています。続発性黄斑変性は、眼底の病気や全身の病気に伴って起こる合併症です。


ご相談者は、20代に発症されたことから加齢黄斑変性は否定され、ストレスが発症に関与していると医師に説明を受けたとのこと。

一般的には、遺伝的な要因の関与の有無にかかわらず、医師のいうようにまれな症状・疾患と考えられるため、引き続き専門性の高い眼科への受診がすすめられます。

加齢黄斑変性の治療はここ数年で大きく進歩している状況です。前回の診察から数年経っているようなので、ご相談者がかかっている黄斑変性にも、治療法に進展があるかもしれません。以前に診てもらった大学病院を再度受診してみてはいかがでしょうか。一般的にカルテの保存期間は5年ですが、医療機関によってはそれ以上保存しているところもあります。まずは前回と同じ病院を受診するのがいいのではないかと思います。病状の進展を抑える、あるいは治療法についてよく相談し、さらに専門的な治療が必要とあれば、この病気に詳しい医療機関や医師を紹介してもらうとよいでしょう。


近年は診察・初期治療を大学病院などで受け、経過が良好な場合は、日常の通院は近くの通いやすい眼科で管理を行うことが多くなっています。今後の経過次第で、主治医と相談のうえで、事情に合わせて管理方法を検討されてもよいと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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