Question

子どもの低血圧の改善法は?

中学2年生の娘の血圧が、収縮時80㎜Hg前後、拡張期50㎜Hg前後と低く、時々貧血で倒れてしまいます。受診時に測定不能と出ることがあるほどで、本人も不安がっています。低血圧には何か原因があるのでしょうか? 生活習慣の改善でよくなるでしょうか?

女性/40代

2023/10/05

Answer

相談内容から、娘さんの貧血症状では、ふらつく、一瞬気を失うなどの様子がみられているのではないかと思います。このようなときは「脳貧血」の状態が考えられると思います。脳貧血は長時間立っていることで血液が下肢に集まり、血圧が低下して脳に十分な血液を送ることができず、一過性に意識を短時間消失することをいいます。思春期の女性など、もともと血圧の低い人に時々起こる現象です。


一般的に低血圧は、収縮期血圧(上の血圧)が100㎜Hg以下とされていますが、高血圧と違って明確な定義はありません。症状がなければ病気として治療の対象となることはほとんどなく、それだけ病的意義が小さいということです。加齢によって自然に症状が軽快することもあるため、様子をみることもあります。めまいや立ちくらみなど、症状はつらいと思いますが、あまり深刻に考えすぎないほうがいいでしょう。

ただ、思春期や若年者では考えにくいのですが、心臓からの血液の拍出が不十分であるなど、病的な背景もごくわずかながら考えられます。一度、循環器内科を受診して相談されるとよいでしょう。


特に原因のない低血圧症は「自分に備わった体質」と考え、症状を誘発・増強することを避け、日常生活を工夫する必要があります。日常生活の注意点をいくつかご紹介します。医師の診察を受ける際に、お子さんに合った生活上の注意点を指導してもらうとよいでしょう。


●夜更かしをせず、規則正しい生活を送る……低血圧症の人は、朝や午前中に調子が悪く、午後から夕方、夜にかけて調子がよくなるのが通常です。そのため、夜更かしになりやすく、朝の起床が困難になり、朝寝坊しがちですが、人間本来の生体リズムからは好ましくありません。朝は決まった時間に起き、夜も早めに就寝して睡眠を十分とり、毎日規則正しい生活を送ることが大切です。

●1日3食を規則正しくとる……朝・昼・夕の3食を決まった時間にとり、炭水化物、たんぱく質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をまんべんなくとりましょう。たんぱく質を多めにとるとよいでしょう。

●運動を行い、筋肉を鍛える……低血圧のつらい症状のため、からだを動かすのもおっくうになりがちで、肩こりや冷え、便秘、胃腸の不調などが起きてきます。適度な運動を行うと、筋肉の収縮力が増し、血液を心臓へ戻そうとする力が働きます。心臓へ戻る血液が多くなれば、出る血液量も多くなり、全身臓器への血液量が増えます。ラジオ体操、散歩などの適度な運動から始め、運動量を少しずつ増やし、毎日続けることが大切です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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