Question

治まらない首と腰の痛み。手術が必要?

数年前から首と腰の痛みに悩まされています。整形外科で服薬ほか、物理療法などを行いましたが、効果がありませんでした。主治医に手術が必要かもしれないといわれ、総合病院で改めて検査を受けたところ、骨に異常はなく、首は頸椎症性神経根症、腰は腰椎不安定症と診断されました。当面は保存療法となったものの、やはり手術を検討したほうがよいのでしょうか?

女性/50代

2023/09/27

Answer

数年前から首と腰の痛みが続き、保存療法を続けるべきか、手術をしたほうがよいか迷っているとのこと。一般的な手術療法の対象などについてご説明します。


頸椎症性神経根症の一般的な治療は、手術以外の保存療法です。頸椎の牽引や消炎鎮痛薬の投薬などが行われ、症状が治まるまで数カ月以上かかることもあります。痛みが和らいだ後は、症状の進行を予防し、現在の機能を最大限温存することが治療目標になります。手術的治療の目安としては、指が伸びないなどの麻痺や腕の筋力低下が改善しない場合、強い痛みで日常生活に支障がある場合です。

また、腰椎不安定症では、保存療法に効果がなく、腰痛や両下肢のしびれ感や痛み、陰部のしびれ、排尿障害や排便障害などにより、日常生活に支障がある場合に手術が適応されます。


主治医から、手術の必要性やリスクなどの詳しい説明を受けても、なお迷っているのであれば、別の整形外科専門医へ相談するという方法もあるかと思います。その際は、今までの検査結果や治療経過のわかる医療情報提供書を準備してもらうことになるので、主治医へ相談されるとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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