Question

昼間の眠気の改善法は?

最近、夜間の睡眠はしっかりとっているのに、昼間、忙しくないときに強い眠気に襲われたり、ぼーっとしてしまう時間があったりして、少し不安です。なぜ眠気が起こるのでしょうか? 何か自分でできる改善策はありますか?

男性/30代

2023/09/13

Answer

日中の眠気は、程度の差はありますが、誰にでも比較的よくある現象です。昼食後や、興味がない、あるいは単調なことを続けるときなどに生理的に眠気に誘われます。生理的な眠気は緊張する場面(重要な会議での発表など)では通常、起こりません。


こういった生理的な眠気であれば、次のようなちょっとした工夫で改善できる可能性があります。

●昼休みに15~20分程度の仮眠……座ったままでもかまいません。すっきり感が得られることが期待できます。あまり長い時間の仮眠はすすめられません。

●昼食は腹八分の量にする……食事で満腹感が得られると、脳はリラックスしていると錯覚し、副交感神経が優位になります。副交感神経はからだを休ませようと働くので、眠気が出てきてしまいます。

●好みによってカフェイン入りの飲み物をとる……コーヒー、茶、コーラなどにカフェインが含まれます。適量のカフェインには中枢神経を刺激する作用があるので、眠気予防に役立ちます。

●ガムを上手に用いる……かむ運動が、脳細胞に刺激を与え、脳を活動的にするといわれています。

●ストレッチや歩行で軽い運動……脳はからだのなかで最も酸素を必要とする部位で、酸素が不足すると集中力や判断力が低下します。軽くからだを動かして血液循環を促すと脳に酸素が行き渡ります。


また、睡眠時間が十分であっても、睡眠の質がよくないために眠気が起こることもあります。夜間の睡眠についてポイントをいくつか挙げておきます。

●飲酒は睡眠の質に影響のない適量にとどめましょう。ビールであれば500mL、日本酒なら1合、ワインなら200mLが適量です。就寝直前の飲酒は寝付くまでの時間は短いのですが、浅い眠りになるので要注意です。

●日中は適度に日光に当たり、からだを動かすようにしましょう。また、心配ごとや問題を夜に持ち越さないよう、昼間にできることは済ませておき、満足感をもって夜を迎えられるようにしましょう。

●就寝はできるだけ同じくらいの時刻に床に入るようにしましょう。

●寝室を心地よくするため、適度な温度・湿度で騒音が入りにくい、暗めの環境を整えましょう。

●入浴でからだ全体を温めましょう。皮膚の血行が促進され、リラックス効果も期待でき、睡眠の質がよくなります。


これらの工夫をしても症状が改善しない、または症状が強まって生活に支障が出てくるようであれば、専門の医療機関で相談することをおすすめします。睡眠クリニック、スリープクリニックなど、睡眠に関する症状を専門にみる医療機関が近くになければ、まず内科を受診し、必要なら専門医を紹介してもらうとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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