健診で腎機能の数値が悪化。食生活を見直すには?
健康診断の腎機能の数値が年々悪化し、今年は要注意の判定を受けました。食事は外食やコンビニの弁当などが多かったのですが、今後は腎機能維持のため、減塩をはじめ、酢の摂取を増やしたり、カリウムやリンの摂取を減らしたりしたいと思います。効果的な食生活について教えてください。

男性/40代
2023/09/11
腎臓は血流量が多い臓器であり、塩分をとりすぎるとさらに血流量が増え、圧力がかかって血管が傷つきやすくなるため、腎機能を維持するためには、減塩がもっとも基本となるところです。
腎臓病の場合は、病気の状況によって、カリウムやリンの制限が必要になる場合があります。これは腎機能低下による高カリウム血症や、高リン血症を予防するために行うものです。今回の健診結果で、特に医師からの制限の指示がなければ、カリウムとリンについてはあまり心配しなくてもよさそうです。
まずは今取り組まれている減塩に注力してみてはいかがでしょうか。酢をとり入れることは減塩に効果的で、ぜひ続けていただければと思います。ほかにも、味を引き締めるカレー粉やこしょう、からし、わさび、唐辛子などの香辛料を利用したり、味に変化をつけるねぎやしょうが、にんにく、みょうが、さんしょう、パセリなどの香味野菜をとり入れることも減塩対策としておすすめです。
食事の主食は、ご飯がおすすめです。パンや麺と違って塩分が含まれないためです。ご飯に、肉、魚、卵、大豆製品などを使ったメインとなるおかずを1品と、野菜、いも、海藻、きのこ類を使ったサブのおかずを1~2品添えるようにするとバランスが整います。レパートリーを増やすのが難しければ、同じ調理法でも味付けを変えて楽しんでみるのもよいかと思います。
また、カット野菜や冷凍野菜を使うと手間をかけずに1品作れます。何品も作るのが大変な場合は、肉野菜炒めなどの、メインとサブを合わせたおかずもよいでしょう。味付けでは、メインのおかずはしっかりとした味付けにし、サブのおかずは薄味にするとメリハリがつき、満足度が上がります。また、初心者向けの料理本などを参考に、表示の調味料を減らして調理すると減塩になります。
あわせて、外食やコンビニの利用時には、以下の点に気をつけていただければと思います。
●メニューや栄養成分表示記載された食塩相当量を確認し、少ないものを選ぶ。
●注文時、薄味にしてくださいと頼んでみる。
●麺類は避けておく。食べる場合は汁を飲まないようにする。
●丼物や単品料理は塩分が多くなりがちなので、定食料理を選ぶようにする。
●サラダのドレッシングや、付属のたれはかけすぎないようにする。
●外食をするときは、その日の自宅での食事で極力塩分をとらないようにする。
また、体重が増えてしまうと血圧が上がりやすくなるので、運動習慣を身につけ、太りすぎないように心がけてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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