Question

幼児の耳あかは取っても大丈夫?

幼児の耳あかへの対処法を教えてください。普段は思いたったときにベビー用の綿棒で、耳穴の入り口付近の表面を軽く掃除する程度ですが、今日は耳の中にたまっているのが見えたので、恐る恐る自分で取り除きました。問題なく取れたのですが、聞こえに影響があると心配です。本来は医療機関で取ってもらうべきでしょうか?

女性/20代

2023/09/05

Answer

耳の構造は、耳の入り口から鼓膜までが外耳、鼓膜から先が中耳、内耳です。耳あかは外耳道の入り口近くにたまります。外耳道には耳あかを入り口の方向に運ぶ作用があり、耳の入り口まで運ばれてきた耳あかは自然に落下します。


耳あかは分泌物で、細菌の増殖を抑えて感染防御の働きをするとともに、外耳道の表皮を保護する役目も果たしているので、ある程度はそのままにしておいても問題はありません。しかし、耳あかがたまることで聴力に影響する場合もあるので、見た目で耳の入り口付近に耳あかがたまっている場合は、取り除いたほうがよいでしょう。自宅で取れそうにないときは無理せず、耳鼻咽喉科を受診し、処置を受けるほうが安全です。


今回は、お子さんの耳あかが問題なく取れたのですね。聴力への影響を懸念されているようですが、普段の生活で聞こえにくそうに思われる様子がないか(例えば、以前と比べてテレビに近づいて視聴する、名前を呼んでも振り向かないなど)、外耳道の炎症(痛みや耳だれなど)の有無を観察して、耳鼻咽喉科受診の判断をされるとよいでしょう。


現在のお子さんの耳のお手入れは適切だと思います。一般には、毎日または週に数回の掃除は過度とされ、掃除を行う際も耳かきや綿棒などで、耳の入り口から1cm程度を取るくらいでよいです。外耳道の皮膚はデリケートで傷つきやすく、掃除の加減やしすぎで傷ができ、傷から感染も起こします。気温の高い夏は感染を起こしやすいので耳掃除のしすぎは避けるほうがよいでしょう。

今回は、上手にお子さまの耳のケアをされたご様子ですが、次回、同じような状態のときは、無理せず、耳鼻咽喉科を受診して処置を受けてもよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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