Question

PET検診をすれば子宮頸がん検診は不要?

半年ほど前にPET検診を受けて特に異常がなかったので、今年の子宮頸がん検診は見合わせてもよいのではと考えていますが、いかがでしょうか?

女性/40代

2023/08/23

Answer

日本では、子宮頸がん検診(子宮細胞診)の受診間隔は2年に1回が推奨されています。子宮頸がんは、一般的に非常にゆっくりと進行し、前がん状態といわれる段階から進行がんになるまでに、2~3年かかるといわれているからです。その間、月経以外の出血、茶褐色などの色のついたおりもの、下腹部痛、腰痛、性交中の痛みなどの症状があれば、受診がすすめられます。


子宮頸がん検診とPET検診では、検査の性質そのものが違います。

PET検査では、がんの有無や広がり、他の臓器への転移、治療中の効果判定や再発の有無の確認など、さまざまな目的で行われます。しかし、実はがんのない方を含む「検診」として、がん発見の精度などのデータはまだ積み上がっていません。がん細胞と正常細胞の活動度の違いを利用し、がん細胞自体を見つけようとする検査ですが、顕微鏡レベルのがん細胞の発見は難しく、また炎症など、がん以外の病気でも反応が現れます。

一方、子宮頸がんの細胞診は、採取した細胞を染色した後、顕微鏡で細胞の顔つきを観察します。がんになる前の細胞の異形成なども含めてチェックし、経過をみながら早期治療につなぎます。


検診を受けるかどうかはご相談者の判断ですが、PETと細胞診を組み合わせて、早期発見の精度をより高めるということも1つの方法でしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

子宮頸がん

関連する病気

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。