膵臓がんが判明した親。治療を受けさせたいが
母のがん治療のことです。胃の不調を訴えてかかりつけ医を受診、大きな病院を紹介され、肝臓内に複数転移がある膵臓がん(ステージⅣ)と判明しました。がんの診断医によると、転移が複数あるため手術や放射線治療ができず、化学治療も本人のつらさが増すだけであまりすすめられないとのこと。緩和ケアで過ごしていくことをすすめられました。家族としては、少しでもよくなる可能性があるなら化学療法を受けさせたい思いもあります。
男性/50代
2023/08/21
お母様が膵臓がんのステージIVと診断され、主治医には緩和ケアをすすめられたものの、ご家族の心情としては化学療法を受けさせたいと思い悩まれているとのこと。治療法の選択は難しいですが、参考の一端となるよう、ここでは膵臓がんのステージIVと診断された時の一般的な治療法や緩和ケアについてご説明します。
膵臓がんのステージIVと診断された場合は、一般的には化学療法や緩和療法が行われます。手術ができない場合も、化学療法により症状を和らげたりする効果が出ており、行うことが推奨されています。放射線治療と組み合わせて行われることもありますが、状態によっては負担が大きすぎる場合もあります。また、年齢や病状、体力などによっては化学療法のみでも負担が過重になることもあるので、ご本人の状態を十分考慮し、慎重に治療方針が検討されることになります。
緩和ケアは、がんと診断された時から生活の質を維持するために、がんに伴う心身のさまざまな苦痛に対する症状を和らげて、自分らしく過ごせるようにする治療法です。これは、がんが進行してからだけでなく、がんと診断された時から病期にかかわらず、ご本人のニーズに応じて幅広い対応を行うケアです。日常生活の過ごし方の助言なども受けられるので、ご利用になるとよいでしょう。
また、治療について悩みがある時は、がん相談支援センターで相談することもできます。がん相談支援センターは地域の拠点病院や大学病院などに設置されています。そのほか、日本対がん協会のがん相談ホットラインや、医師による電話・面接相談などもあります。もし別の医師の意見を聞いてみたい場合は、主治医と相談し、大学病院などを受診してセカンドオピニオンを受ける方法もあります。
一般的にセカンドオピニオンとは、疾患の診断や治療方針について主治医以外の医師に第二の意見を聞くことをいいます。ご希望の際は、主治医に検査データや経過のわかる記録、および紹介状を書いていただき、相談先に提出します。保険診療の範囲外なので、費用は全額自己負担となります。
実際の治療は、ご本人の心身の状態や年齢、希望なども含めて総合的に決めることになるでしょう。ご家族やお母様のご意向をもとに主治医と再度、治療方針、治療の選択肢を含めてよく話し合われることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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