胸痛と息切れは激務のストレスのせい？

胸の痛みや違和感の原因として、まず思い浮かぶのが狭心症などの心臓の病気です。そのほかにも、肺など呼吸器の病気、逆流性食道炎などの消化器系の病気、神経痛などの神経の病気など、さまざまなものが考えられます。息切れに関しても、肺などの呼吸器だけでなく、原因はさまざまに考えられます。

一般的に、症状だけから原因の特定をするのは難しく、これまでの既往歴、身体的背景、生活環境を考慮し、必要であれば検査を行ったのちに診断がなされます。

ご相談者は仕事のストレスが原因ではないかと、心因性の病気をお考えですが、最初から心因的な症状として扱ってしまうと、病気の見落としになってしまう可能性があります。とくに胸の症状は心臓にかかわるものもあるので、慎重に判断する必要があります。

まずは内科を受診し、現在の症状の原因を特定することをおすすめします。診察や検査の結果、からだの病気が原因ではないと診断されたら、心療内科やメンタルクリニックを紹介してもらうといいでしょう。

ご自身で忙しさが原因ではないかと感じておられるので、受診とともに、ぜひ生活の見直しをしてください。睡眠時間を確保して休養を心がけ、バランスのよい食事を3食とるようにするなど、生活を整えることで、症状の改善がみられる場合もあります。

休日出勤を余儀なくされる勤務状況については、上司などに相談して、改善法を検討してもらうことをおすすめします。